(no title) かたりと扉の開く音。この部屋に許可なしに入る人間の心当たりは限られていて。 「何してるの君」 「起きてたのかよ」 「君のせいでね」(葵恭) 上掛け代わりの学ランを持ち上げ、半身を起こして雲雀は侵入者を睨みつけた。鋭い視線を受けて柔らかく微笑むのは、ほんの数日前までなら想像もつかなかった彼の仕草だ。 「寝込みでも襲うつもりだったの」 「何・・・!?」 「寝起きでも、君に負けるつもりはないよ」 何を勘違いしたのか、慌てふためく獄寺に、フンと鼻を鳴らして雲雀は答える。 「顔、赤いよ」 「・・・ッうるっせーよ!!」(類々) すっと差し伸べられた指の、短く整えられた爪の形に視線が奪われる。その先には限りなく闇に近い色を満たす雲雀の瞳だった。 「・・・・・・隼人」 唇の端がすっと上がる。怯んだような獄寺の態度は雲雀にとっては餌でしかない。(魚月) 降り下ろされるトンファー。 鈍い音が部屋に響く。 「くっ・・・」 「君の・・・そういう反応、たまらないね」 視線が絡んだ瞬間、背後で流れる曲・・・ ・・・ダースベイダー? 獄寺の脳裏に浮かんだのは、あの、黒い、物体だった。(こいずみ) 「わお、丁度いいBGMだね」 「情けない右腕の修行には丁度いいだろ」 雲雀の台詞に答えたのは、窓の外、木の枝の上にDJのコスプレで止まっているリボーンだった。 「……リボーンさん!」 「別に修行させてやるつもりはないよ。せいぜい頑張って生き残るんだね」 じゃき、構えるトンファがライトセーバーのように光って見えた。(SOU) 「獄寺の逆襲だ」の、「獄寺の復讐」の機会があるとは思えないけれど。 せめて新たなる希望ぐらいは、あって欲しいと切実な悲鳴が、並中応接室にこだました。(かんな) |
イベント後の打ち上げ会場にて POMERA布教のためキーボード試しうちを 文字書きの皆さんにお勧めしてみたところ こんな贅沢なリレー小説になりました |