四重奏 4 銀色チビは今日も雲雀の膝を独占し、だらしなく腹を出している。猫としてその態度はどうなんだ?いや決して俺は腹を立ててなんかいない。嫉妬なんてとんでもない。 が、俺のように寛容な大人ではない黒仔猫にはそれはとても気に入らないようだった。視線に殺傷力があれば間違いなくダメージを受けそうな、きつい瞳。だが視線に殺傷力はなく、仔猫の爪も牙もあの大きな黒猫には届かない。 全く。羨ましい限りだぜ。 あんな風に自分のものだと全身で主張されるなんて、なあ。 もっともあの贅沢なチビは、それに気付きもしない。 奪っちまえよ。 黒仔猫の頭をくしゃりと撫でた。 |
SNSより再録 |