夜食



「おい、飯余ってるか?」
「ああ、獄寺さん」

 ボンゴレの厨房には、日本人の板前がいる。

「白いご飯ですか?」
「握ってくれっか?」
「お夜食ですか?」
「あー……まぁ、そんなとこだ」

「遅くまでご苦労さまです」
「悪ぃ」

 夜食というか。
 鳥の餌だ。



 今朝方の報告に、雲雀がイタリアに入っているという情報があがっていた。
 今夜あたり、気紛れな猛禽類が一羽、獄寺の部屋に彷徨いこむだろう。










SNSより再録


でも書いたのはたぶんもっと前
ファイルあさってたら見つけた未公開品でした