こちらは特殊設定のSSとなっております



・猫化パラレル・
獄寺と雲雀が本物の野良猫です

隼人猫の面倒を見てるのが
山本とツナ (二人とも人間です)
雲雀猫とかかわりがあるのが
ディーノさん(人間です)


なので、ディノヒバっぽかったり山獄っぽかったりで



上記の注意事項が許せる方のみ
画面スクロールして先にお進み下さいませ

苦手な方はプラウザバックでお戻りを






 にゃん×2  / その1





 獄寺隼人は猫である。
 名付け親は山本武。

 ようやく目が開いたばかりの子猫の時、隼人は母猫を失った。車にはねられたのだ。
 子猫一匹、生きていくすべもろくに持たないまま、たまたま近くの公園に迷いこんでうずくまっていた隼人を見つけたのが山本だった。

「ごめんな」
 何度も山本はそう言った。
「俺んち、寿司屋だからさ」
 お前を連れていってやれないんだ。
 連れて帰ることこそできなかったけれど、山本は毎日公園に来て隼人に餌を運んだ。
 もともと自主ランニングや素振りのために、毎日のように公園には来ている。
 魚のアラや骨。昼食の弁当の残り。
 もちろん食べ盛りの運動部中学生に昼食が食べきれないなんてことはなく、毎日涙ぐましい努力と自制心で隼人のために昼食を分け与えているのだが、隼人はそれを知らない。
「しっかり食べて大きくなれよ」
 がつがつ、という擬態語がここまで似合う姿もないのではないだろうか、という勢いで魚のアラを平らげる仔猫を、山本は嬉しそうに見下ろしていた。

 一度公園の水飲み場で隼人を洗ってやろうとしたことがある。
 もちろん隼人は全力で逃げ出したし、しばらく山本に近寄ってもくれなくなった。
 もったいないなぁ、と時々山本は思う。 
 隼人は薄汚れているけれど、たぶん本当はとても綺麗な銀色の毛並みと緑の目をしている。
 ちゃんと綺麗にしてあげられたら、どんな血統書の猫にだって負けないのに、と。
 でも、山本は獄寺の飼い主にはなれなくて、隼人は野良猫だった。




「あれ、山本、また残してる?具合でも悪いの?」
 山本の親友である綱吉はすぐにそれに気づいた。
「実は、さ」
 少し照れたように、山本は綱吉に打ち明けた。
「この前から公園に子猫がいてさ。放っておけなくてな」
「猫?」
「あ、ツナには見せてやってもいいぜ」
「あ、うん。ありがと、山本」
 実は犬が大の苦手なのはもちろん、動物全般苦手な綱吉だったが、山本のさわやかに嬉しそうな笑顔の前に断れなかったのだ。

「おーい、獄寺」
「ごくでら?」
「ああ、名前。獄寺隼人ってつけたんだ。強そうじゃね?」
「う、うん」
 えええ?それ猫の名前じゃないよ、山本。
 そう心の中で綱吉はつっこんだ。


「ごくでら〜」
 聞きなれた声に隼人はぴくんっと銀の三角耳を立てた。
 あれはご飯の合図だ。
 まず声がして、それから背の高い人間の少年がととっと駆けてくる。
 いつもと違うのは、その後ろにもう一人少年がいること。あれは!
 隼人は目を見張った。
 彼のことなら知っていた。
 といっても一度見かけたきりだけれど。
 その時も彼は人型だったけど、その時の彼には綺麗な虎縞の耳と尻尾があった。
 そういう存在をなんというのか、隼人は知っていた。
 猫又だ。
 彼は間違いなく伝説の十代目猫又様に違いなかった。
『十代目!』
 なんという名誉。なんという幸運。
 ご飯(と山本)になんて目もくれず、隼人は全猫族の憧れと尊敬の対象である十代目猫又様(と信じ込んでいる綱吉)に向かって走りよった。
「ひぃ……っ!」
 もちろん、そんな隼人の心を知る由もない綱吉は、いきなり野良猫に全力疾走で飛びかかられ、情けない悲鳴を上げた。
『十代目!』
 お目にかかれて光栄ですっ!と隼人はぴんと一番美しい角度で尻尾を立てた。
 ついでに爪も立てられて、綱吉はさらに情けない顔になった。
 そんな一人と一匹の様子に。
「ははっ、懐かれたな、ツナ」
 楽しげに山本は笑った。





















 

やっちまった感をひしひしと感じつつ





すみません、根がイロモノ書きなんです(汗

これまで頑張って自制してたんですが
隔離部屋作ったら気が緩みました


とりあえず、はやにゃん(=獄寺)サイドで
山獄ツナ

次があれば
ひばにゃん(=雲雀)サイドで
ディノヒバを

んで、にゃんにゃん(=獄ヒバ)のお話まで
辿りつければ、と