四重奏 25

 



 耳の横に、違和感。
 目の前の、満足そうな顔も、どうかと思う。
「何?」
 鬱陶しい、と小さく首を振ったら、ぽとりと落ちる紅椿。
 呆れた。
 あー、と残念そうな呟きが、銀色猫から零れる。
 
 その、白い肌に、咬みついて。
 残す、接吻の痕。

 同じ赤の花弁ならば。
 こっちの方がいい、と。
 笑って。
 誘った。

 












SNSより再録



某様が描いてらした
ひばにゃんに紅椿、に萌えて落書き