要らない

 





 貸された肩の、予想外に細かったことを、覚えている。
(そのすぐ後に、落された痛みと、恨みも)

 あの肩に。
 あの背中に。
 もう一度触れたい、と思った時に。

 その、意味なら、もう知っていたから。




 要らない、と。
 切り捨てた。

 恋なんて、要らない。
 

 俺には。
 十代目への忠誠だけ、あれば。















SNSより再録



甘くない+中学生

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