眠気 




 だりぃ。

 一言一句頭に入っている教科書を読み上げるだけの授業に意味などないが、出席点なんてものがあるせいで少しは合法的に資格を得るためにはここに座らざるをえない。


 単調なリズムで読み進める声に否応なく訪れる眠気。

 昨夜、というより今朝眠りについたのは四時過ぎだったか。
 まだ昨夜の白い肢体がありありと瞼の裏に再生される。

 だりぃ、と無意識に腰に手をやる自分の表情が、かなりにやけていたことに、獄寺は気付くことはなかった。














SNSより再録


授業中はやと
高校生くらいかな